"自分の正解"を手放すことで見えるせかい - シンプル仕掛けは”ありがとう”

"自分の正解"を手放すことで見えるせかい - シンプル仕掛けは”ありがとう”

2024/12/27

この記事の執筆者:つむつむ

この記事の執筆者:つむつむ

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熱田 亮(あつた りょう)さん

  • 2020年11月に中途入社
  • 事業部横断部門となるデータ事業推進部でデータエンジニアとして活躍

つむつむ: あつたさん、こんにちは!あつたさんと言えば、NE Values Awardを受賞されましたよね。後ほどそのお話も伺いたいと思います。まずは、あつたさんが所属されているデータ事業推進部について、具体的にどのような業務をされているのか伺ってもよろしいでしょうか?

あつた: データを用いて価値を創出したり、組織の意思決定に寄与することがデータ事業推進部の目的です。
具体的には、他部署からいただくデータに関する問い合わせの対応をしたり、データ活用が組織内でうまく浸透するように啓蒙したり、データ基盤をさらに使いやすいように整備したり、データを使って顧客に新たな価値を提供するというのが主な仕事です。例えば、”ダッシュボード”というネクストエンジンアプリをコンサルティング事業部と協働で開発し、EC事業者さんに向けてデータ提供をしていたりします。

つむつむ: いろんな仕事をされているんですね!ところでなぜNE(当時のHamee)に転職したのですか?

あつた: 当時は”年収が高ければどこでも良かった”というのが正直な理由です(笑)。自走するスキルだけはやたらあったので、正直”どこでも働ける”と思っていました。
ただ、今もし転職するならば「部署同士の衝突はあるか」「その衝突をどう解決したか。またはしようとしているか」「経営層は仲が良いか」「カルチャーをどのように浸透させているか」などを重点的に聞くと思います。これ次第で”働きやすい環境なのか”がはっきり分かるからです。

つむつむ: 入社してみてどうでしたか?

あつた: NEに入社した時は「どこの会社にもある技術的負債を抱えた会社」というイメージでした。

つむつむ: えーっと、 ”技術的負債”って何ですか?

あつた: ネクストエンジンというプロダクトは変化の激しいEC業界でお客様の成長に寄り添いながら、継続的にアップデートを重ねてきました。その一方で、技術の進歩に合わせてシステム構成を刷新する優先順位が相対的に低くなる場面もあり、結果として進化の速度が鈍化することもありました。このような状況は多くの企業でも見られるのですが、この現象は多くの企業で見られ、一般的に“技術的負債”と呼ばれています。

つむつむ: なるほど。顧客の成長に寄り添うからこそ負債って生まれるものなんですね!

あつた: そうですね。でも一方で、この会社のSRE(サイト信頼性エンジニアリング)の技術力はやたら高いなと感じていました。

つむつむ: SREってどんな技術なんですか?

あつた: SREというのはシステムの安定性や信頼性を維持するためのアプローチのことで、高い負荷に耐えられるシステム設計や、自動化された監視・運用の仕組み作りを行います。NEにはこうした分野で高度なスキルを持つエンジニアが何人も在籍していて、(当時はまだ仕組みを整備している段階ではありましたが)その技術力の高さには入社当初から驚かされました。

つむつむ: NEって技術力が高いんですね!ところで、あつたさんってすごく情熱的に仕事をしているイメージですが、仕事に対するモチベーションを上げるために何かしていることってありますか?

あつた: モチベーションにおいて重要なのは、内発的動機だと考えています。
内発的動機とは自分の内側から湧き上がる「やりたい」という気持ちです。
これを因数分解すると、目的、自律性、熟達の3つになります。
目的は高ければ高いほど良いが、しかし感情に紐づいていなければなりません。
自律性は動きやすい環境であればあるほど高くなります。正解を押し付ける上司やチームメンバーがいたり、ルールが厳し過ぎる会社だったりすると自律性は損なわれます。
熟達はスキルです。
これが全て揃っていると「自分にはこう言うスキルが既にあり、物凄くやりやすい環境は揃っていて、凄く高くて魅力的な目的がある。もう目の前に確実にできるとしか思えない道が見えたなら、やらないと勿体無いでしょう」みたいな気持ちになります。

つむつむ: すごい考え方ですね!どうやったらそんな風になれるんですか?

あつた: どのようにその内発的動機を強化するかというと、自分の感情に紐づく高い目的を決めるために「何が価値だと自分が思っているか」「どういう時に楽しいか」を一通り書き出して、カテゴライズしてシンプルに把握しやすくすることが大事。つまり、自分が大切にしているものを正確に理解するということです。
後は自律性です。これは簡単に言えば「やりやすい環境を整える」ことです。ここまで整えば、熟達は時間の問題です。自然と強化されていきます。各要素が最大まで強化された状態、それがNEが掲げている「熱狂」なんじゃないかなと個人的には考えています。

つむつむ: 奥が深いし、熱いです!ところで「PDCAサイクルが好き」という話を聞いたことがあるのですが、それも仕事のモチベーションに関わっていますか?

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あつた: そうですね。好きになったきっかけは覚えていませんが、言語化を毎日するようになってから、今まで以上に好きになった気がします。自分のことを、育成ゲームのキャラクターだと思っているんですが、自分を育成するのが楽しくなってくるんです(笑)

つむつむ: あつたさんの育成ゲームってかわいいですね!PDCAの魅力ってどんなところなんですか?

あつた: PDCAの魅力は課題を確実に改善できるところ。確実に成長を実感できますし、気づきを得られるところ。気づきが得られれば1%ずつ自分の傾向を変えることができる。それを繰り返せば来年には全く別人になれる。それはとても面白いことだと思っています。PDCAを回すことでモチベーションが上がるという感じですね。

つむつむ: そんなあつたさんは1年前にNE Values Awardを受賞されていますけど、どんな内容で受賞されたのですか?

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あつた: NE Values Awardは3つの賞がありますが、SPRINT賞で受賞しました。受賞できたのは単にその時の自分の価値観と会社の評価軸がたまたま合っただけなんじゃないかなと思っています。つまり、ただただ運が良かった。
でも、強いていうならば「仕事に対する姿勢」と「人に対する姿勢」が特に評価されたような気がしています。その頃から意識して「ありがとう」を言うようにしていました

つむつむ: 「ありがとう」って素敵な言葉ですよね!ちなみに、仕事への向き合い方で意識されていることはありますか?

あつた: 人を疎かにしないように、自分のこだわりをいつでも捨てられるようにすることです。こだわりは持っていて損はないと思っていますが、捨てる時が来たら捨てること。

つむつむ: 「こだわりを捨てる」ということは具体的にどういうことですか?

あつた: あつたさん:以前に自分と同じようにこだわりを持っている人と衝突を起こしたことがあるのですが、課題を洗い出して言語化して、最後に1,2行でネクストアクションをまとめてみたんです。そうしてみたところ、自分がこだわっていたことは自分にとっての正解に過ぎなくて、その正解を捨てたところで大した問題はないということに気づきました。つまり、自分のこだわりを押し付けていたことに気づいたんです。
1、2行でまとめたネクストアクションを短い期間で試してみると「意外といけるかもな」、「ちょっとしんどいかも」、「みんなの雰囲気が変わるかも」などいろんな気づきが生まれます。
こういう動きができたことで、いろんな人と目線を合わせやすくなったし、仕事に関しても向き合い方が変わったなと思っています。

つむつむ: 私たち新卒へのアドバイス、「20代はこういうスタンスでいけ!これを経験しておけ!」というものは何かありますか?

あつた: 試行回数を沢山増やしていっぱい失敗したら良いと思います。失敗した方がたくさん気づきを得られます。信用なんてものは二の次くらいに考えれば丁度良いです。後、常にパレートの法則(=特定の要素 20% が全体の成果における 80% を生み出していると考える経験則)を意識して、「重要な2割ってどの部分だろう」と常に自分に問いかけると良いと思います。

つむつむ: パレートの法則、、具体的に深掘りしてもよろしいでしょうか?

あつた: 自分にとって大事だと思うこと(≒楽しいと思うもの)を書き出してみて、それをカテゴライズする。そうすると、「私に取って大事なキーワードって?」という気づきが生まれます。そうすることで、重要な2割が見えてきます。その2割を意識して行動することで、自分にとっての価値がある行動が生まれやすくなると思っています。

つむつむ: アドバイスありがとうございます!最後に今後の目標、成し遂げたいことがあれば教えてください。

あつた: IoTで物流を自動化して1000倍効率化したいと常々考えていました。RFID(ICタグとRFIDリーダーの間で電磁波や電波を送受信し、非接触でICタグの情報を読んだり書き換えたりするシステムの総称)を使ったらうまくできそうな気がしています。それができれば大きな社会貢献になりますよね。
あと、国の教育システム周りの改善にも凄く興味があります。教育システムは全てのベースなので、構築して浸透ができれば物凄い大きな社会貢献に繋がるのではと思っています。

つむつむ: あつたさん!壮大すぎて言葉が出ません!!私もいつか、大きな社会貢献を目標といえるようになりたいです!今日はいろんなお話を聞かせていただきありがとうございました!

最後に、リレー方式で次のインタビュー相手を決めたいのですが、あつたさんが次に話を聞いてみたい人は誰ですか?

あつた: NE事業部 カスタマーサクセスマネジメント部の岡部さんの話を聞いてみたいです。
仕事に対する考え方が少し変わったというお話を聞いたので!

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