
2025.12.17
曲げ輪職人が作る「天水田コシヒカリ」をクラウドファンディングで応援〜湧き水と雨水のみで育てる、雑味のない“甘み際立つ”お米を「日本のものづくり」の新たな一手として発信〜
NE株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:比護則良、以下「NE」)は、NEが運営するECストア「ロカルコストア」の取り組みとして、新潟県長岡市寺泊山田地区で代々続く曲げ輪職人、足立茂久商店が天水田(てんすいでん)で栽培したコシヒカリ「足立さん家のコシヒカリ。」のクラウドファンディングを、2025年11月よりMakuakeにて開始いたしました。
本取り組みは、日本の伝統工芸が直面する課題を乗り越え、持続可能な事業モデルを構築するための新しい挑戦として、NEが伴走するプロジェクトの一環です。
背景と目的
足立茂久商店は元来、木工の「曲げ輪」(篩・裏漉し・わっぱ等)を制作してきた江戸時代から続く老舗工房です。かつて産地として栄えた寺泊山田地区において、現在、同商店は数少ない技術継承者として伝統を守り続けています。
しかし、時代の変化とともに需要が減少し、伝統的な事業継続のあり方が問われています。特に、和食の料亭や和菓子店に愛用されてきた「馬毛の漉し器」の製造技術は、国内でもごく限られた職人のみが継承しています。しかし、この漉し器に不可欠な馬毛の取り扱い問屋が国内から消滅し、現在、材料の仕入れが完全に途絶えるという伝統技術継承の危機に直面しています。現存する製造元(足立茂久商店含む)は、この状況を打破すべく、新たな材料調達ルートの確保に奔走しています。
NEは、この伝統技術と精神を未来につなぐため、本業である木工以外の「一次産業」という全く新しい形の収益源確立を伴走応援することといたしました。湧き水と雨水だけで育てる天水田コシヒカリを通じて、純粋で澄んだものづくりの精神を表現し、事業継続のための新たな収益源の確立を目指します。


「足立さん家のコシヒカリ。」の特徴
1. 新潟で珍しい「天水田」製法:クリアでまろやかな”甘み際立つ”味わい
本製品は、河川からの用水路を使わず、湧き水と降雨のみで稲を育てる「天水田」製法を採用。米どころ新潟県では河川からの用水路を利用した栽培が主流な中、天水田は雑味が入りにくく、土がフィルターとなり水を浄化することで、米本来の純粋な甘みと風味を最大限に引き出します。
2. 「曲げ輪」職人による、手しごとの米づくり
水路管理から収穫、仕分けに至るまで、職人自身が丁寧な手作業で米づくりを担っています。木工品に対する妥協のない「職人の手しごとの精神」は、そのまま米づくりにも込められており、機械生産では味わえない澄んだ美味しさを実現しています。
3. 伝統の技術が支える品質
足立茂久商店は、国内でも数少ない馬毛の漉し器(こしき)の職人としても知られています。この静電気を帯びず精度の高い漉しを可能にする伝統技術を守り続けてきた歴史が、今回の新しい挑戦における品質と信頼の基盤となっています。


今後に向けて
NEは本取り組みを通じて、職人の技術と新しい販売手法を掛け合わせた持続可能な事業モデルを確立し、他の地域産業への展開を目指します。
本プロジェクトの最終的なゴールは、「馬毛問屋消滅」に象徴される伝統技術継承の苦境を乗り越えることです。
コシヒカリという新領域での収益モデルを確立することで、足立茂久商店が事業基盤を強化し、長期的かつ安定的に本業である「馬毛の漉し器」の技術と伝統を継承できる環境を創出します。このように、日本のものづくりが直面する課題を解決し、作り手の想いが正当に評価される新しいコマースの形を創造することで、NEのパーパスである「コマースに熱狂を。」を実現してまいります。
ロカルコストア 概要
「日本のものづくりをもっと身近に、そして未来へ」をコンセプトに、日本各地の伝統工芸品や職人技が光る逸品を厳選して取り扱うライフスタイルショップです。
約140のメーカーにご参加いただき、約3,000点の商品を取り扱っています。作り手の熱い思いを現代に伝える「橋渡し役」として、次の100年へ伝統をつなぐ一助となることを目指しています。
公式サイト:ロカルコストア
NE株式会社 概要
| 名称 | NE株式会社 |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役社長 比護 則良 |
| 所在地 |
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目2-3 EPIC TOWER SHIN YOKOHAMA 16階 |
| 設立 | 2022年5月2日 |
| 事業内容 | EC支援・SaaS事業、地方創生・自治体支援事業、コンサルティング事業 |
| 企業サイト | https://ne-inc.jp |
本記事に関する問い合わせ
担当:NE株式会社 広報担当
電話:03-4540-6512
e-mail:pr@ne-inc.jp








